転勤族か否かに関係なく、理想の子供の人数は「2人に次いで3人と答える人が多い」のです。その数、なんと「理想の子供の人数は1人」と答えた人の約10倍。(平成25年版 厚労白書より)
しかし一方で、実際に子供3人もつ人は少ないのも事実です。それには、「経済的な理由」や「高齢出産になり体力的に厳しいから」など個々が抱える複雑な背景がありますが、転勤族は特性上、その背景がさらに複雑になります。従って、『転勤族で子ども3人もつこと』を不安に思ったり想像もできないという人も多いのではないでしょうか。
私自身は4人兄弟だったため子供が3人という家族像はイメージできましたが、「転勤族で子供3人は転校の手続等大変なのではないか」「子供のフォロー等、自分に務まるのだろうか」など転勤族ゆえに子供3人もつことをためらった時もありました。
ネットで「転勤族 子供3人」で検索し同じような悩みを抱えた人がいないか探す日もありました。そんな私が最終的に子供3人を出産し現在約1年経った今、これまでに感じたことを書き記すことで同じように悩んでいる人の一助となれたら幸いです。
目次
3人目の妊活を決意するまで
3人目の妊活をする前にかなり悩みました。夫ともたくさん話し合いをしました。
元々転勤で退職したタイミングで3人目を考えようと話し合って決めていましたが、
ハハ
ハハ
など、実際に転勤すると初めての転勤だったということもあり不安の方が勝っていました。
それでも「3人目の妊活を始めるんだ!」と最終的に決意した理由は、「転勤族でなかったらどうするのか」と考えたときに、間違いなく3人目の妊活をしていただろうと思ったから。
唯一の懸念点が”転勤族だということ”でした。
ちなみに私たちは二人とも生まれも育ちも福岡、さらに進学も就職までも福岡県内。なんならずっと福岡市内です(笑)
県外の生活も初めてで、転勤族がどういうものなのかまだよく知らなかったが故に、良いか悪いか「転勤族って、それついでで各地の観光もできるし良いよね~」くらいにしか思っていませんでし
ハハ
ハハ
という感じで、最終的には、転勤族という育児環境に懸念がありそうな環境よりも私たち夫婦の気持ちを優先したということです。
しかし実際に転勤してみると、次から次にいろんな悩みが・・・
3人目の妊活を始めると決めてから、まず悩んだのは自分の仕事
初めての転勤、その赴任地は沖縄でした。3人目の妊活を始めると決めていた私は、沖縄に来て私自身が仕事をするかどうか悩んでいました。
そこで、”専業主婦”or”パート”or”フルタイム”の3つで一通りメリット・デメリット・収支など一通り紙に書いて整理することに。
ところが、前職の退職金等をもらっていて4月の段階で年末まで夫の扶養に入れないことが判明。自分で年金や保険を払う必要があったのですが、パートだとその間子供たちを預けるための保育料も含めて考えるとほとんど収支が変わらず・・・。パートの選択肢は排除しました。
残る選択肢は、”専業主婦”か”フルタイム”かでしたが、
ハハ
と思い、保育士資格を持っていたことも後押ししてフルタイムで働くことを決意しました^^
就職先が子どもの託児所ありだったうえ、職員の半数近くが転妻だったため転勤族と伝えても問題なくすぐに採用してもらえたのも大きかったです。
ハハ
妊活を始めてからまもなく1年が経とうとしていたころ、3人目の妊娠が分かりました。1年経ってもできなければ、不妊治療の病院に行こうかと考え始めた矢先のことでした。
3人目の妊娠発覚と出産まで、夫婦で話し合ったこと
妊娠し出産予定日が分かってから、また夫と話し合いの日々・・・。お互いに情報収集していろんな選択肢を整理していきました。
里帰り出産か、沖縄で出産するか
私たちの両親は当時みんな50代、まだまだ現役で働いていて里帰り出産をしたところで頼れないので、早々に沖縄で出産することに決めました。
あと沖縄で難点だと気づいたのが、里帰りするのに手段が飛行機しかないこと!まあ、船もあるっちゃありますが、いろんな離島を経由するので鹿児島本土に着くのは一週間近くかかります。
妊婦って飛行機に乗るのに条件があるので、時期によっては医者の許可が必要になるのですが、出産予定時期に長男の入学式も控えていたことも沖縄で出産することを選んだ理由の一つです。
出産する時に兄弟児の預け先はどうするか
沖縄は離島から設備の整った本島内で出産をする人も多く、兄弟児も一緒に泊まることができる産院が多いです。しかも、全部込みで55万円とかで(これでも高い方)。
ハハ
夫は、沖縄転勤で忙しい部署に配属され平日は子供たちが起きている時間に帰宅することがほとんどなかったので、上二人と一緒に入院する方向で産院とも話を進めていました。
計画分娩にするか
計画分娩にするかという話し合いもしましたが、夫が早い段階から会社と相談してくれていたこともあり出産が近づくにつれ、出産日から2週間の育休を取得することになったので、普通分娩を選択しました。
ハハ
そのかいあってか予定日を大幅に遅れることなく出産できたので、夫も会社の仕事の都合がつき予定通り育休取得することができたそうです。もし大幅に遅れていたら、先方含め仕事の都合がつかず育休取得できなかったかもと後から知りました。
転勤族で3人目を出産してから
出産の早い段階から産後のことも話し合っていました。里帰り出産はしないと決めてからは、産後は家庭保育中だった次男の世話含めて自宅でやることになるため、夫には退院後産後1週間ほどは残業なしで帰ってきてほしいという話をしていました。
産院側ともバースプラン等話をするときに事情を説明し、
- 入院中は、平日は次男を病院に泊めたいこと
- 下校後そのまま来院する長男が受付に来たら部屋まで案内してほしいこと
- 夫の退勤後小学生の長男を引き渡したいが、勤務時間上、面会時間(20時まで)を過ぎることがあるかもしれないがその場合は対応可能か
- これらは、その時の状況で変わるかもしれないが最低限いつまでの申し出で対応可能か
を確認し、予定日近くの夫の仕事の状況により入院中の対応の変更をお願いするかもしれないことを伝えました。
結果、予定日1か月ほど前に夫が「2週間の育休をとろうと思う」と言い出し、入院中の上の子供たちや産後の心配はなくなったんですけどね。入院中の1週間と産後の1週間、会社を休んでくれることになりました。
会社側も飛行機で行き来できない沖縄での出産且つ3人目ということもあり、問題なく了承してくれたようです。たまたまですが、予定日が仕事の繁忙期でなかったことも良かったのかもしれません。
ハハ
大変なのは入院中よりも退院してからです。私も産後の過ごし方の方が心配で育休取得すると聞くまでは頭がいっぱいでした。
産後のことは、他にも宅配サービス『ヨシケイ』を利用しようとか、次男の一時保育を利用しようかとか、育児のことから家事のことに加え産後に必要な手続きのことまで想定していました。
自治体によってはベビーシッター利用の助成金が一部支給されたり、ファミリーサポートの活用もできるので、私のように親に頼れないという人は出産の早い段階で行政に相談するのも良いと思います^^第三者に事情を説明し「大変さ」を話すだけでも、きっと気がまぎれるはずです。
まとめ
妊活をするか悩んだら、まずは「転勤族でなければどうするか」を考えてみよう。
「転勤族で子供3人をもつということ」に悩んだら、「転勤族でないならどの選択をしていたか」をまず考えてみると良いです。
「転勤族でないなら産むよね」であれば、自分にとっての転勤族ならではのハードル(環境が変わることの子への負担、自分の働き方など)を整理すると考えが分かりやすくなります。
転勤族ならではのハードルはもちろんありますが、”転勤族でないなら3人産む選択をするという人”は、そのハードルを理由に諦めるのでなく、どのようにしたら乗り越えられそうか前向きな考えの方が大きくなれるような気がします。
子は授かりもの、「いつまで妊活を続けるか」の目安はある程度決めておく方が良い。
この目安は妊活前に決めておくのではなく、その時の状況や環境の変化に合わせて変えていくとさらに良いと思います。
というのも、現在帯同していてもいずれ単身赴任を考えているならば、長子の年齢に合わせて考えれば末っ子はパパと過ごせる期間が短くなる…などとその時期にも影響を与えるからです。また、働きたいと思っている人にすれば働き方にも影響します。
何よりも、ある程度の目安を決めておくことによって自分自身のストレスが変わります。
妊活が思ったようにすすまないと、このまま妊活しなかったらどうしよう」という不安に陥りやすいですが、ある程度の目安を決めておくことによって気持ちの落としどころができるからです。
「いつまで妊活を続けるのか」、転勤族で先が見通しにくいとはいえ、「〇歳までやってみよう」「次の赴任地を終えるまで頑張ろう」などおおまかな目安は決めた方が良いでしょう。
ただ、後で出てきますが「夫婦で共有した方が良い」ことに必ずしもこれは含みません。夫によっては、妊活への気持ちの違いから「3人目が欲しいのはその程度の気持ちなのか」と誤解されることがあるかもしれません。
『自分自身の妊活へのストレスがを減らすこと=思ったように妊活がすすまない時の気持ちの落としどころをつくっておくこと』として、妊活を続ける大まかな目安は夫婦であえて共有せず、自分自身の中で留めておくのも良いでしょう。
ハハ
夫婦で考えや感情をできるだけ共有し、夫は自分にできることを明確に伝えよう。
妊活中はどうしても妻の方が一喜一憂しがちです。生理周期がどれくらいで排卵日がいつぐらい、生理は予定日から何日きてないのか、などは体のことなので妻自身の方が把握しているのが普通です。
とはいえ、「体調はどう?」「受診の結果はどうだった?」など気にかけて自ら話題にするくらいはできると思います。それと同時に、「会社の上司とも話して、週に一日は残業せず帰れそうだよ」「洗濯はこれから俺がするよ」など、夫自身ができることも伝えていくと妻側としてはさらに嬉しい^^
私自身、意識して自分の考えや気持ちを伝えるようにしました。一度「もう3人目できなくてもいい」という投げやりな気持ちをぶつけたことも。
転勤族――—ナイーブな妊活の話しをできるまでの友達が身近にできないことも珍しくないです。昔に比べたら電話やSNSがある分良いのだろうけど、遠方の友達に日常的にそれらを話すのも忍びないし・・・。
転勤族の特性も相まって、夫婦間のすれ違いが少ないことが家庭の歯車に与える影響も大きいです。だからこそ、特に妊活中はできる限り夫婦で考えや気持ちを共有していきましょう。
ハハ
出産が100人いれば100通りあると言われるように、妊活もストーリーは本当に人それぞれだと思っています。私の話をここでのせましたが、本当に参考になる人はもしかしたら少ないかもしれません・・・。それでもこの記事が情報の一つとして参考になれば幸いです^^