転勤族の夫をもつと自分のキャリアは諦めなければならないのか・・・。
転勤族の妻で夫の転勤に帯同する人の中で心配事として多いのは、①子どものこと②自分自身のキャリアのことです。
ここでは、『転勤族の妻でもフルタイムで働けるか?』『どのような仕事で働いているのか?』など、管理人自身の実録や周りの転勤族の妻たちの話も併せて記していきます。
ハハ
管理人ハハが転妻になってからの仕事と働き方
社会的養護施設の支援員
正職(正社員)として働いていましたが、元々は非常勤職員。
数年ぶりに正職の枠が空くということで収入増を目指し(正社員と非常勤職員の手取りの年収差は約100万!笑える;)本採用試験を受け、最終的に全国転勤族ながら正職で働くことになりました。
非常勤職員とは、私が勤めていた会社の場合、正社員と労働形態は同じで異なるのは給与体系や福利厚生制度のみ。当時の福祉職ではメジャーな採用枠でしたが、近年は働き方改革で「同一時間・同一賃金」が福祉職でも進み今は正社員登用がかなり進んでいます。
ただ、面接では転勤族ゆえに聞かれたことも!
面接官
ハハ
面接官
ハハ
転勤に対しての質問には、会社側の期待に応える返答ではなく正直すぎるほど正直に答えるのが一番だと思っています。
実はこの時妊娠7ヶ月。採用されてもその2か月後には次男の産休に入る予定でした。Wパンチな条件で正社員になれたのはなかなか有り得ないことだと思っています。
施設での勤務でネックなのが夜勤。夜勤の日は夕飯の準備をして出勤し、夫が保育園への迎えや夜の家事育児と翌日の保育園送りをします。
シフトは1ケ月前には出るので早めに共有していましたが、一度だけ、夫が一週間前に「東京に急な出張が決まった」と言ってきたことがありました。さすがに私がシフトを交換してもらうわけにもいかず、出張が日帰りで子供は2歳だったということもあり、子連れで出張し東京にいる私の妹へ空港までの送迎と一日の面倒を頼んで事なきを得たことも。
転勤族の妻の働き方で現実的なのか?
転勤族の妻の働き方で現実的なのか?と考えると、「夫の仕事の忙しさ」と「家事育児への協力」が関係してくるので現実は厳しいと思います。ファミサポ等のサービスを利用することも考えての就職がおすすめです。
小規模保育園の保育士
沖縄へ転勤後、三男出産まで働いたのが小規模保育園。土地柄もあってか、この保育園で働く保育士の半数近くが転勤族の妻でした。すごい!
面接では自ら「転勤族ということ」や「夫の仕事上協力が得られないこと」を伝えましたが、二つ返事で「大丈夫大丈夫、他にも転勤族の人いるし子供のことで何かあれば調整できるから」と言われ就職することに。
子供の託児付きだったので、就職活動はスムーズでした。働き始めてからも、職員の半数は子をもつ転勤族の妻ばかりで理解が得られやすかったので、「保育園で正社員」という働き方にしては比較的働きやすかったと思います。給与面でも手取り20万近くあり、保育園にしては良い方でした。
転勤してからの就職で難しいと思ったのが、就職活動よりも子供の預け先について。
辞令が出てから転勤までの期間や辞令が出る時期にもよりますが、子供の預け先は思うように見つかりません。運よく空きが見つかったとしても、子供と園の相性は入園してからでないと分からない場合がほとんどです。
私の場合、長男は公立幼稚園に、次男は職場の託児所に預けていましたが、やはり「転勤地に慣れる」ことに加えて「園生活になれる」ことになってくるので、母子ともになかなかハードな時期があるということを知りました。
転勤によりその土地で働くのに機嫌がありますが、それでも「転勤地に慣れる」ことや「園や学校生活に慣れる」ことを優先するのが理想かもしれません。
これまで出会った転勤族の妻たちの働き方
「保育園の保育士」×「正社員」は転勤族には不向きなことが多い
慢性的な人材不足が叫ばれている保育士、有効求人倍率は約3倍と条件を選ばなければ就職することは容易と思います。
主婦から保育士資格を取る人も増えていますしね。
ただ、「正社員」で「保育園の保育士」を考えている場合、園側からすると担任が年度途中でいきなり変わるということはクラス運営的に避けたいので、その点転勤族には不向きと言えます。本来は常に余裕をもった人員確保がされるべきですが、このご時世それは難しく、転勤のためとは言え年度途中で退職された後に新たな人材が見つかる保証はないからです。
例外なのは、全国に展開している社会福祉法人や企業主導型保育園に採用され、その中で転勤するというもの。保育業界に限らないですが、転勤帯同制度が使える会社で働けると、子供の預け先さえ解決できれば辞令が出ても安心してキャリアを積むことができます。
では、保育士を活かせる仕事で「正社員」を希望するならどんな仕事がおススメか?
ベビーシッターや病児保育、児童館、幼稚園の預かり保育専門の職員などがあります。どれも勤務先との調整次第では週末に休むことができるうえ、終業時刻も遅番がある保育園よりも早いので子供を預け先に迎えに行く時間に間に合わせることができます。
特にベビーシッターは、「正社員」とは異なりますが自分で働く時間を決められ場合が多いです。10月から始まった幼保無償化事業の対象にもなっており、今後利用者の増加が見込まれるので自分次第で正社員並みに働くことは可能だと思います。
「保育園で働くこと」を優先するのであれば、「パート」の方が様々な条件の求人から選択できるうえに年度途中でも比較的辞めやすいです。
「正社員」の働き方を重視するなら看護師や薬剤師が多い
小児科クリニックで働く人、訪問看護で働く人、など様々な職場で活躍していました。資格を活かして即戦力となれるうえに、給与待遇も他業種より良く、就職・離職に最適な時期は問われないので転勤族の妻で「看護師」として働く人は多いです。
子供が小さいうちは「パート」、子供が成長したり預け先が充実していたら「正社員」として働いている人もいました。
資格を活かせる就職先は、個人病院・大型病院・訪問看護・高齢者向け施設など自分の経験や能力、希望する業務内容に合わせて選べるという点でも魅力的だなーと保育士の私は思っています(笑)
資格がなくても正社員並みに稼げるのが在宅でできるネット関連の仕事
場所も問わない、仕事量や時間を問わない、など転勤族の妻にとって魅力的な働き方である「在宅」の仕事です。
「在宅」と言えば、テレビ番組であったような内職の仕事もありますが、それより稼げるうえに転勤しても影響しない職種ということで、ネット関連の仕事をしている人が年々増えているように思います。
以下、その主な仕事です。
クラウドソーシング
現実的な目安:毎月数万円~10万円
「ランサーズ」や「クラウドワークス」が代表的な、個人や企業からの依頼を受注し仕事をするというクラウドソーシング。
その依頼は様々で、企業のwebページの制作という知識が必要な依頼から、施設名・商品名のネーミングを考えるという誰にでもチャンスがある依頼まで様々です。
本格的に頑張っている人であれば月10万以上、30万稼いでいる人もいました。私自身、「ランサーズ」に登録して3ヶ月目、仕事を選り好みしながらゆるくやって1万円稼いでいます。
稼げるか否かで言うと、気持ちさえあれば確実に稼げます!
メールレディ
現実的な目安:毎月数万円
サイトに登録している男性とメールでやり取りするというもの。メールだけでなく、電話やビデオ電話をすると料金加算される仕組みになっていますが、メールだけでも数万円稼いでいる人もいるようです。
インスタグラムで『#メルレ』や『#チャットレディ』で検索すると、面白いくらい体験談を見るtことができますよ~。私もインスタグラムで知り登録だけしましたが、正直向き不向きあります(笑)根気強さはいるのかも。
ブロガー
現実的な目安:ブログ開設半年で1万円
私も試行錯誤した挙句ブログを始めた人のうちの一人です。稼げるようになるまで時間がかかります。早くてブログ開設半年で1万円とかかな。
根気強さとマーケティング能力が必要だなーとしみじみ感じています・・・。
ブログ収入はピンキリですが、興味がある人はぜひやってみることをおススメします。視野が広がるし、日常のちょっとした出来事や疑問が違った視点で見れるようになった気がします。
インフルエンサー+ポイ活
現実的な目安:毎月数万円
インスタグラムをやっている方は、ポイント活動の略称『ポイ活』は一度は目にしたことがあると思います。
『ポイ活』とは、「ハピタス」や「ポイントインカム」などのポイントサイト経由でネットショッピングしたり美容室や旅行を予約したりクレジットカードを発行することにより、ポイント(現金に換金できる)を増やしていくことです。
ポイントサイトは企業側から広告費をもらい、それを利用者に還元することで成っている仕組みです。お小遣い程度であれば一人でコツコツとして稼げますが、ポイントサイトを人に紹介して利用してもらうことによるポイントの還元が高いのが特徴です。
そのため、インスタグラムでポイ活専用のアカウントを作りポイントサイトの魅力を発信する人や、料理や家計のことなど自分の得意分野の発信を中心にポイントサイトの紹介を行う人もいます。
フォロワー10万人超の人は100万円以上を稼いでいますが、最も多いのは10~20万円稼ぐ人たちです。
(後日、詳細記事をUPします)
まとめ
- 転勤帯同制度がある会社なら安心してキャリアを積むことができる
- 即戦力+人材不足で採用されやすいのは医療業界と福祉業界
- ただ、「保育園の保育士」は年度途中で転勤になるとクラス運営にも関わるため転勤族の妻が働く職場として不向きではある
- 正社員並みに稼ぐという点では、ネット関連の仕事が子供の預け先にも転勤にも影響されないので年々増えている働き方である(それでもマイナーな働き方だが)
共働き世帯が増えている近年の社会で、妻・母としての人生に加え自分自身の人生を考える人が増えていっています。そこには経済的問題も絡んでいることもあるかもしれませんが、それ以前に正社員として働き続けることで「自身のキャリア形成」にもつながり、ひいてはそれが“自分”の喜びと考える人もいると思います。
私はその一人ですが、転勤族になるときにもその気持ちは変わりませんでした。周囲からは「今は子供のために無理して働かず家にいた方が良い」「仕事の変わりはたくさんいても、子供にとっての母親は一人しかいないんだから」と言われたこともあり一部納得はできたのですが、自分自身の人生を考えたときに『恵まれない子供たちにかかわる仕事がしたい』し、「○○さんの奥さん」「○○くんのお母さん」と呼ばれるだけでなく「○○さん」という自分からのつながりが欲しいと思い、現在もまだ模索中の段階です。
施設、保育園、ブログ、クラウドソーシング、ポイ活などやっていますが、根底には『恵まれない子供たちにかかわる仕事がしたい』思いがあるので、施設で働ける環境や施設以外での選択肢があるかを考えているところです。養成施設に通って社会福祉士の受験資格をとり、今年国家試験を受験予定です。
転勤族の妻でもキャリアを諦めない人生を模索している人、一緒に頑張りましょう!